和晒紹介
和泉和晒とは
武田晒工場では和泉の地で作られた晒を「和泉和晒」と呼称しています。 和泉和晒は生産される土地柄、染織との関係も根強く、注染・捺染と相性の良い晒生地です。
生地
生地には目の粗いものから文・特文・岡・特岡と区分けされます。
特岡より更に目の細かい生地や模様織もあり、文より粗いものはガーゼなど、それぞれ用途に合わせて使用します。

晒工程
1、加工前生地

2、精練・漂白槽

3、脱水の工程

4、乾燥の工程

5、熱風乾燥の工程

加工
武田晒工場では5種類の加工を施しています。
のり抜き

木綿生地をのり抜きをします。
この加工を「ノリヌキ」と呼び、一般にも使われる加工方法です。
また、繊維を柔らかくし吸水力を高める「精錬」加工も同時に行います。
名称 | ヨミ | 色彩 | 注染 | 捺染 |
---|---|---|---|---|
のり抜き | ノリヌキ | ベージュ | - | - |
精練・のり抜き

のり抜きされた生地を更に精錬し、染物生地として最適な状態にします。
この加工を「セイレン・ノリヌキ」と呼び、武田晒工場独自の加工方法です。
精錬・のり抜きされた晒は注染、捺染どちらにも使われ、クリーム色の色合いから独特の雰囲気を出す事ができます。
名称 | ヨミ | 色彩 | 注染 | 捺染 |
---|---|---|---|---|
精練・のり抜き | セイレンノリヌキ | クリーム | ○ | ○ |
無蛍光

精錬・のり抜きされた生地を漂白します。
この加工を「ムケイコウ」と呼び、一般に多く使われる加工方法です。
無蛍光された生地は「蛍光」と並び、注染、捺染に多く使われます。
名称 | ヨミ | 色彩 | 注染 | 捺染 |
---|---|---|---|---|
無蛍光 | ムケイコウ | オフホワイト | ○ | ○ |
蛍光

無蛍光処理された生地を蛍光塗料で染めます。
この加工を「ケイコウ」と呼び、一般的に多く使われる加工方法です。
「無蛍光」と並び注染、捺染ともに多く使われ、蛍光白の色合いから染料の色をより引き立たせます
蛍光塗料で染めるため、ブラックライトで照らすと光を反射するのも特徴です。
名称 | ヨミ | 色彩 | 注染 | 捺染 |
---|---|---|---|---|
蛍光 | ケイコウ | 蛍光白 | ○ | ○ |
ECO

従来と比べ少しの化学薬品、少しの水、少しのエネルギーでのり抜き・精錬します。
少ない分量で「無蛍光」と同等の精錬・漂白ができる、武田晒工場独自の環境に配慮した加工方法です。
注染、捺染どちらにも使うことができます。
名称 | ヨミ | 色彩 | 注染 | 捺染 |
---|---|---|---|---|
ECO | エコ | オフホワイト | ○ | ○ |